小さな異変を見逃さないために――初動対応の大切さ

《所沢斎場にて》
担当ケアマネさんからの紹介で、身元保証を担当していた女性が旅立たれました…独居で身寄りも無く、生活保護受給者です
しかし家賃の未払いも多額で、身元保証する立場として債務者に対し、分割払いの交渉なども引き受けて対応していました
身元保証の費用をいただける環境ではありませんでしたが、金融機関同行支援やお買い物支援、安否確認等々対応している中、訪問して楽しくお話しをしている際に、ふと足元を見ると脹脛に驚くほどの浮腫を発見してしまいました
訪問医療、訪問看護も定期訪問しています…ご本人に《お医者様に伝えてあるの?》と言う問いに対して《恥ずかしいから隠していた》とのこと
関係各所へ情報共有し対応していた数日後、救急搬送され入院しました…認知症状も無く、会話に品格もあり、お話しも楽しい方でした
突然の入院にも驚きました…数日後、吐血して危篤状態に陥ったと病院からの連絡、その僅か数日後に彼女は天に召されました
誰一人と参列しない斎場に秘書と共に伺い手を合わせました…天に召されるなんて想像もしていないほど、お元気だった女性だったんです
皆さんも些細な身体の不調を感じたら、決して放っておかないで下さい…過去は変えることは出来ませんが、もっと早く出会っていれば…
困窮者事業所として売上は上がりませんでしたが、今後の教訓として相談員たちへの教訓を経験させるとが出来ました
施設長時代に、同様に脹脛の大きな浮腫を発見し、すぐに入居へ繋げたものの、早い段階でその足を切断した女性を担当しました…切断しても進行していく難病で、退去され入院してからの結果は存じ上げません
何事も初動対応が重要です…不安なことがありましたら、どんなことでも曙会に相談して下さいね
